障がいを持った妹を可愛いと思えないという相談

エッセイ

こんにちは。

ここ最近の話なのですが、

文章を書いたり人前で話すことで
誰かの役に立てるかもという
思いが出てきています。

言葉が持つ力というのは
やはりかなり大きいですよね。

僕は昔から人前で話す機会を
他の人に比べると多くいただいて
いるかと思っていて、

多いところでは500人規模の前で
スピーチをしたこともあります。

こういった経験を活かして
病気を持った子やその親に向けて
お話をする機会をいただけると、

すごく嬉しいのになぁという
気持ちが強くなってきています。

そんな中、

息子が小学校4年生の時に
障がい者に関する授業で
講師をさせてもらったことを
思い出しました。

当時、息子は障がい者手帳を
取得しており、

僕は障がいを持った子の親
という立場で話をさせてもらいました。

4年生の児童全員と
もちろん息子の前で
話を出来た経験は、

僕にとっても良い思い出です。

スライドを用意して
色々な話をして、

最後の質疑応答の時に
ある男の子から
こんな相談をいただきました。

「障がいを持った妹がいるのだけど
どうしてもその妹のことを
可愛いと思うことが出来ないんです」

というものでした。

涙ながらに話す様子を見て
僕は色んなことを想像しました。

「妹も頑張ってるのだから
可愛がってあげてね」

「妹はハンデを背負ってるかも
しれないけれど、
家族で協力していこうね」

そんなことを親から
言われているかもしれません。

勝手な想像でしかありませんけどね。

自分が小学校4年生だったら
障がいを持った妹のことを
どう思っただろう?

いくら親から可愛がってと言われても
多分内心は嫌だなと思ったのでは
ないだろうか。

でも、

妹だって好きで障がいを持って
生まれてきた訳ではない。

その妹に向かって、

「お前のこと可愛いと思えないんだよ」

なんて思ってしまう自分のことを
嫌な奴だなと感じたことでしょう。

『可愛がらないといけないのに
 可愛いと思えない。
 そんな自分のことが嫌だ』

という風に僕には聞こえました。

僕はこの相談を受けた時、

「率直で良い感性だな」

と思いました。

そして、

「誰にも相談できなかっただろうなぁ」

と思いました。

僕が彼に伝えたのは、

「可愛いと思えないのであれば
それでいいじゃないか。

可愛いと思えないことを
可愛いことにするのは無理だよ。

自分の心にウソをついたら
いけないよ」

ということでした。

障がいを持った人だからといって
特別な人間な訳ではありません。

もちろん配慮が必要な場面は
多々あるかと思いますが、

それは健常者だろうが
障がい者だろうが一緒です。

同じ一人の人間だと
僕は考えます。

同じ人間なのだから、

好きになれるところもあれば
もちろん嫌いなところもある。

もうそれは仕方がない。

こんなことを伝えたように
思います。

まあ、5年前の話ですから
細かいところは
忘れてしまいましたが、

他にも色々と話をしました。

多分こんな意見を言われたことは
なかったのだろうと思いますが、

ちょっと驚いた顔をしていたように
思います。

実際どのように感じたかは
分かりませんけどね。

そして何か彼の中で解決したか
どうかも分かりません。

そう思うと僕は無力かも
しれませんね。

いつまで経っても
無力かもしれません。

そもそも自分に何か出来る
という考え自体が
おこがましいようにも思えます。

でも、

なんだかんだ言っても
やらずにはいられないよねぇ。

仕方ないよねぇ。。

僕にとって人生の意味にまで
育っちゃったからねぇ。

これからもたくさん
言葉を紡いでいこうと思います。

今日は懐かしいことを
思い出せた良い日でした。

また、明日も書いていきます。

では。

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